インド渡航2020冬:Kashmirでの出会い
ラクノウ→カシミール→コルカタ→ラクノウと続いた今回のインドの旅もいよいよ終盤となっております。
なかなか報告が報告が追いついていませんが、カシミールでの活動をもう少しだけ紹介させてください。
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itobanashiは、土地の力というのを大切にしています。
服づくりで言うと、誰が作るか、に加えて、どこで作るか。
現在、イトバナシの服は全て日本国内の縫製工場 (あるいは個人) で縫製いただいています。
生地ごとに柄や規格が少しずつ違う手刺繍の生地を綺麗な服に仕立てるのは簡単ではなく、技術力が高く、コミュニケーションが取りやすい日本の縫製師さんと仕事をしています。
日本国内の場合も、イトバナシが生まれた広島や伊達の出身地である奈良、さらにご紹介により縁ができた東京など、作る場所を大切にしています。
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活動を続け、インドの職人さんたちとのやりとりが増える中で、
「この方々と、この場所で、刺繍から縫製までを全部やってみたい」という思いが強くなってきました。
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そんな気持ちを持ちながらカシミールに入り、パートナーのAminさんに「Kashimirで、高いクオリティの服を作りたい」と伝えました。
返事は「possible, possible!ひとりだけ、すごいやつがいるんだ」と。
日本ならすぐに「やったー!」と喜ぶところですが、インドでのモノ作りの難しさを経験している私たちは、「油断はできない」という気持ちで、どこか信じきれずにいました。
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Aminが紹介してくれた縫製師・
Naseer Ahmad (ナジール アッフマッド)さん。
カシミール生まれのカシミール育ち。
英語は片言ですが、ダンディーで明るく、ちょっとお茶目な側面もあります。
服作りの相談をする前に、開発中の小物の試作を依頼。
多くのインドの縫製師さん(特に個人の方) は型紙など作らずに、「できるできる」とすぐに服作りに入ることが多いのですが、
ナジールさんはすぐに型紙を作り始め、その場でラフサンプルを作ってくださいました。
修正点を伝えると、すぐに型紙を引き直し、イメージに近い生地を買いに走り、すぐに縫製をする。
そして何よりも印象的だったのが、彼の笑顔。
スピーディーに、そして楽しそうに作品を仕上げる彼の姿。
「もしかしたらカシミールでも服づくりができるかもしれない」
と思えた瞬間でした。
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すぐに服づくりの相談をスタート。
伊達の服づくりスイッチもONになり、ハイピッチで作業が進んでいきます。
伊達のラフ画をもとにパターンをおこし、翌日にはサンプルを形にするナジールさん。
幾度と繰り返される細かい修正に、
「こんなに細かいことを気にする人は始めてだ!」と。
もちろん笑顔で。
もちろん笑顔で。
(伊達の細かい注文にうーむの表情を見せるナジールさん)
服づくりと同時進行で進む刺繍デザインと試作づくり。
Aminとともに刺繍職人さんを何度も訪問し、できるできないの試行錯誤。
(その場で刺繍を刺してもらっています)
Kashmirを離れる当日までやりとりを繰り返し、
なんとか2作品のパターンが完成し、刺繍のデザインも決まりました。
そしてこれから生産までのスケジュールを細かく確認し、お別れ。
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若い縫製師の育成もしたいんだよ、と語っていたナジールさん。
長いお付き合いになりそうです。
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やっぱり人との出会いは大切です。
大切ですが、待っていても出会えないんだなと、改めて感じました。
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やっぱり人との出会いは大切です。
大切ですが、待っていても出会えないんだなと、改めて感じました。
これからも会いたい人で出会えるまで、動き続けて行こうと思います。
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2月末には刺繍を含むリアルサンプルができる予定です。
すでにトラブルが発生していますが、Kashmirチームのみなさんとなんとか乗り越えていけたらと思います。
written by SUGIKAWA
written by SUGIKAWA