ピクニックのおはなしが始まります

 

みなさんこんにちは。
イトバナシ代表の伊達です。

いつもイトバナシの活動を応援してくださり、
そして一緒にお楽しみくださっているみなさまに
大切なお知らせがございます。

私が学生時代に出会ったインド刺繍。
そこから始まった itobanashi は「糸からはじまる物語」を通して
つくる人もつかう人も豊かになるものづくりの実現を目指して
活動してきました。

顔が見える服づくり。
顔が見えるお店づくり。

いつの間にか距離ができてしまった
「つくる」と「つかう」の距離を少しでも縮めれたらと
現地職人やスタッフと知恵を出し合って
ひとつひとつ形にしてきました。

そして、2022年2月には、初めてのおやつブランド
「chocobanashi」そして 一ツ橋チョコスタンド店をオープンし、
食分野で再び、新たな挑戦を始めます。





奈良・五條の新町通りで100年続いたお餅屋さん "餅商一ツ橋"にて始まった
chocobanashi、そして株式会社イトバナシの挑戦は
とてもありがたいことに、県内外の方に注目していただくことができ、

「この物件も興味ないか?」「こういう場所、好きなんじゃないか?」と
地元の方からもお声がけをいただくことが多くなってきました。


そして、2022年夏、「五條は新町通り*だけじゃないよ!」という五條市役所職員(当時)の方からのお声がけで、五條市のなかでももっと山奥のほう、もともとは別の地域だった、西吉野や大塔(おおとう)方面へ出かけるツアーをしました。
chocobanashi一ツ橋チョコスタンド店やししゅうと暮らしのお店がある通り


▲金剛山を背景に、左側から、まっちゃん(chocobanashi一ツ橋チョコスタンド店店長)、伊達、杉川、ゆうかちゃん(chocobanashi学生バイトスタッフ)


そのときに出会ったのが、「大塔コスミックパーク・星の国」。
いわゆる道の駅とロッジ、そして郷土館が併設された施設で、
温泉が有名な十津川村や和歌山県の新宮市に抜ける国道168号線にある場所です。

そのため、家族旅行やバイク乗りの方はじめ、多くの旅を楽しむ方の休憩場所になっていました。
 
▲ロッジは天文スペースがついているものも!


山の上の立地ということもあり、本当に素晴らしい風景があるのですが、
少ない人数で大きな施設を運営されていることもあり、
すべての素晴らしさが伝わりきっていないように感じました。

まず自分の地元であること、そして私も大好きな旅、
それを楽しむ道中に出会う場所がもっとワクワクするような、
そんな場所になれるんじゃないか…

大きな建物や仕掛けはなくても
この元々ある素晴らしい景色をめいっぱい楽しめるような、
そんな場所が出来たらいいんじゃないか…

そんな可能性を感じるような、ちょっぴり悔しいような、複雑な感情になったのが、2022年7月でした。


そこから紆余曲折あり、色んな方と交渉を続けた結果、
なんととっても大きな茅葺き屋根の「大塔郷土館」をお貸りできることに!

どーんとした重厚な構え、純和風なこの建物で、どんなおはなしをつくっていくのかーーー。

副代表の杉川と何度も話し合う中で出てきたのが、
その昔、大塔村だったときに、この場所は交通の要所であり、「天誅組」という明治維新の先駆けとなった文化を発信していく場所だったということ。

そして、今は五條市から十津川温泉や、和歌山県新宮市に抜ける唯一の道として、家族旅行やバイカーさんが旅の途中に必ず立ち寄る場所であること。

文化の発祥の地であること、
旅の途中に必ず立ち寄る場所であることから、

”旅の文化をつくる” ことが出来るようなお店にしたい、
とたどり着きました。

 

旅とはどういうものか?

目的地が明確な旅もあれば、行き先を決めず気ままな旅もある。

だけど、思い出に残る旅といえば、
何か偶然の出会いをしたものだったりしませんか?

たまたま入ったお店が美味しかった!とか、
偶然見つけた場所がとても素敵な人のつくったものだった♡とか、

そんな予期しないことが起こるような、
偶然の出会い、そして思い出に残るような旅を演出できる場所をつくりたい。

"旅の思い出話になる" ことが出来たらいいなと思い、
たどり着いたお店の中身が、「ピクニック」です。 



手ぶらでピクニックを楽しめる、ピクニック専門店です。

 
なぜピクニックなのか?

まず旅の思い出になるような、自由な楽しみ方を提案したい。

好きな場所に、気に入ったラグを敷き、
可愛いバスケットに入った美味しいお昼ごはんを食べる。

「大塔郷土館」は山の上にあり、とても見晴らしがよく、気持ちの良い風が抜けます。
素晴らしい自然の中で、楽しく自由に過ごすことができます。


さらに、イトバナシのこれまでの繋がりで、職人の手仕事が光る、インドのラグやバスケットを、ピクニックアイテムとして使ってもらえる。


色々なものがつながり
「大塔郷土館で事業をなら、ピクニックしかない」
と、感じました。 

そうして出されたプランは、無事採択され、大塔郷土館の建物を使わせていただけることになりました。

そんなこんなで始まった、イトバナシのピクニック事業計画。
なんと、今週末のオープンを目指して、知恵と工夫で、ひとつずつ形にしていっています。



糸から始まった itobanashi の物語は
カカオ豆からつくるチョコレート専門店 chocobanashi へと引き継がれ、
そしてピクニック専門店 picnicbanashi へと更なる進化を遂げます。

 

そして、ピクニックから、また新しい物語が始まります。

イトバナシが手がけるピクニック専門店のブランド名は

picnicbanashi - ピクニックバナシ -

どうぞよろしくお願いします。



picnicbanashi のことは
専用のインスタアカウントでお伝えしていきます。

@picnicbanashi

ぜひ、フォローください。

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イトバナシはこれからも、出会った地域や人、建物などとの関係を大切にして
その土地の文化や伝統を大切にした事業作りを行なっていきます。

残りわずかとなった2023年。

新しい事業づくりをスタートしたイトバナシを引き続きよろしくお願いいたします。