1月16日のつぶやき

【非効率副社長の杉川が綴るつぶやきブログ・・・第21回。】
一文目、少し変えました。
顧問から副社長に昇進して、時間も経ちましたからね。

今年は、一層、非効率人間として発信していこうと思います!!(笑)


さて、2020年がスタートして2週間が過ぎましたね。
1年は約52週ですから、52分の2、約4%が過ぎたことになります。

先日、1/13(月・祝)、NPO法人 カタリバさんが主催のマイプロジェクトの中四国大会に、審査員として参加して参りました。

https://myprojects.jp/

高校生の "アクション" を応援する企画で、「学びの祭典」という素敵なキャッチフレーズをお持ちです。
詳しくはプロジェクトページをご覧ください

 

私は審査員という立場だったので、当然、高校生のプレゼンを評価しないといけません。
しかも評価対象はプロジェクトの良し悪しではなく、「学び」なのです。

学びを評価するというのは非常に危険だと思っています。
人それぞれステージは違いますし、彼ら彼女らのこれからの人生で今の学びがどう形になるかなんて、誰も予想もできません。(もちろん本人も)
そして、形にならない学びに価値がないのかというと、そんなことも絶対にありません。

人それぞれ、色々な形があってこそ初めて学びというものが成り立つと思うのですが、評価には必ず基準が必要になります。
完全に相反するものです。

今回のイベントでも評価基準というものが提供されていました。
主体性、協働性、探求性、です。
各項目に対して、点数をつけなければなりません。

しかしこちらのイベントの素晴らしいところは、
点数をつけはするものの、決勝に進むチームを選ぶ選考は点数によらなくてもよい、というバッファーを与えてくださったことです。

なので私は、点数は無視して、決勝に進むチームを選びました。
選んだチームは、最も点数の低いチームでした。
もちろん、偶然です。

理由は、正直ありません。
本人たちも、なぜ選ばれたのか分からないでしょう。
ただ、彼女たちのプロジェクトには、素直さがありました。
きっと誰かに言われた訳じゃない、自分たちの気持ちに素直になって行動していると、感じることができました。


最近は、何をするにも理由を聞かれる時代です。

なぜ大学教員になったのか。
なぜ茅葺民家を保全しようと思ったのか。
なぜ大学教員がアパレルブランドの副社長をしているのか。

はい、私のことですね。

ほんと、よく聞かれます。(全然、嫌じゃないです。むしろ嬉しい)
もちろんそれらしく答えることはできますが、最近は「なんでしょうね、よくわかりませんね」と答えることも多くなってきました。

理由を聞かれると、なんとなく「答え」を出さないといけない気になります。
答えを出すということは、無限にある言葉の中から、ごくわずかな言葉を選ぶことになります。
言葉は行動を制限します。
答えを出すということは、行動を制限することになると思うのです。

もちろん伝えないといけないこともありますから、言葉として表現もします。
言葉にすることで自分の行動が整理でき、次に繋がることもあります。
私が裏話ブログを書くのも、この2つの理由からです。

でも、言葉にできないからといって、行動を制限する必要はないと思います。
 

「まず行動してみよう」とはよく言いますが、
これは、自分の行動を制限するあらゆるファクターから自分を解放してみよう、ということだと思います。



私がイトバナシに関わろうと思ったきっかけのひとつに、代表・伊達の言葉があります。


「別に夢とかなくてもこれだけできるんだってことを、伝えたい」


イトバナシでは、奨学制度を作りたいと思っています。
理由を問わない(聞くとは思うけど)、やりたいという気持ちに素直に応え、応援する制度です。
もちろん、年齢も所属も問いません。
応援の形も様々になると思います。

「やりたい」という強い気持ちを持っている特に学生さん、お声かけくださいね。



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マイプロジェクトに審査員として参加させていただき、多くの気づきを得ることができました。
関係者のみなさま、そして声をかけてくださったチーム大崎上島のみなさま、本当にありがとうございました。