4月. 10, 2019 杉川幸太

４月９日のつぶやき

【突然副社長に昇進した元顧問の杉川が綴るつぶやきブログ・・・第4回。】

カルロス・ゴーンさんのメッセージビデオが公開されましたね。

事件の真相解明は当事者のみなさんに任せるとして、
非常に印象深い言葉があったので残しておきます。

「身勝手な恐れ」

ここでは、「日産の一部の幹部が統合、すなわち合併により日産の独立性を脅かすかもしれないと恐れた」という文脈で、ゴーンさんが使った言葉です。

その背景にあるのは保身ですね。(ゴーンさんは保身という言葉は使ってませんでしたが)

ここまで大きい話でなくても、身勝手な恐れによりプロジェクトや計画がうまく進まなくなることはよくあるように思います。

大学の研究室での話です。(あ、私、広島大学で教員をしてます)

研究室で学生と議論をするとき、結果が出る前にうまくいかないことを恐れ、うまくいかないことを前提に話を進める学生がよくいます。

この背景にも「予想した結果が出ないことへの保身」というものがあると思います。

そんなときはよく、

・予想した結果が出ない = 能力が低い、ではない。

・結果を良い悪いと評価するのではなく、その事実をフラットに見ることが大切。

・予想と違ったときはその原因を探ることに価値がある

といった話をします。

言うは易し。

私も勝手な恐れで物事の判断を謝らないように気をつけたいと思います。