2020年11月13日のつぶやき

【副社長の杉川が綴るつぶやきブログ・・・第30回】
経団連さんが、「。新成長戦略」を発表しました。

これまでの「株主至上主義」をベースにした成長戦略に終止符「。」を打ち、これをスタートとして持続可能な成長戦略を、と。

みなさんは、何を感じますか?

私は、前提部分に、違和感を感じています。

経済成長を目指し続けることが本当の豊かさを与えてはくれないことが明らかになった今の世の中で、そしてそこに問題があったということを認めながらも、なおも経済成長を目標に設定することには、異を訴えざるを得ません。


もちろん経済成長を絶対的悪として位置付けても何も解決はしません。
経済成長至上主義の大きな大きな流れの中で、その根本に異を訴えながらも飛び込み、どう闘っていくかだと思います。

イトバナシが扱っている手仕事の刺繍は、経済成長至上主義の中で取り残された存在です。
大量生産を前提とした今の服作りのプロセスには、絶対に乗せることができないものです。

だから、イトバナシは、刺繍を使った事業を続けることを覚悟しました。

手仕事の刺繍を使った事業が成り立つ世の中は、今よりももうちょっと、つくる人とつかう人の暮らしが本当の意味で豊かになっているだろうと想像しているからです。

そして、手仕事の刺繍を使った事業が成り立つことが、すなわち、今の経済成長至上主義の中で新しいビジネスモデルを提案することになると考えているからです。


こんな世の中でもなんとかかんとか残っている手仕事の刺繍。
紛争地域でも残り続けている美しい刺繍。

それは偶然ではなく、必然です。

役割があるから、残っているのです。

その必然性を紐解いて、形あるものとしてこの世の中に提案することが、イトバナシの仕事です。


2019年12月 @カシミール / 刺繍職人のみなさんと